はじめまして!「セラミド研究会」は、敏感肌&乾燥肌が気になるメンバーで立ち上げた、美肌を目指す会です!
ここでは、セラミドの働きや効果など、知っておきたい情報をたっぷりお届けしています。
私たちセラミド研究会がいろいろな化粧品をお試しした結果、特にオススメできるセラミド化粧品の紹介や、ベストコスメランキングの発表もしています。お肌のトラブルに悩んでいる方も、健康な美肌をずっとキープしたい方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
敏感肌や乾燥肌のための化粧品を探していると、よく目にするようになった「セラミド」。ここではセラミドの美肌効果を、カンタンにご説明いたします。
【美肌の救世主「セラミド」のスゴイところ】
スポンジのように水分や油分をためこむ保湿効果
うるおいを閉じ込めて外部の刺激から守るバリア機能
本来は体にある成分なので肌にも優しい
セラミドとは、人間が本来もっている成分で、肌細胞の隙間でうるおいや油分を閉じ込め、乾燥から肌を守る優れた保湿成分です。
他にもコラーゲンやヒアルロン酸など化粧品によく使われる保湿成分はありますが、その中でもやっぱり凄いのはセラミド。なんとバリア機能がある『細胞間脂質』の約半分がセラミドで作られているのです!水分と油分のバランスを保ってうるおいを逃さず、紫外線といった外部の刺激からしっかりガードします。
セラミドの減少した肌は、バリア機能が弱くなるので外部からの刺激を防げず、かさつきや肌荒れしやすい状態になってしまいます。不足したままだと敏感肌の悪化や、アトピーになる場合もあるんです。
バリアの効果を高めるには、化粧品などを外側から肌に直接つけることです。セラミドは、肌表面の角質層にあるため、体の内側から働きかけるより効果的。コラーゲンやヒアルロン酸といった保湿成分の力も高めてくれます。
さらに、もともと人体に存在する成分なので、すでに敏感になっている肌でも刺激物と認識されにくいんです。セラミドを補給してバリアを回復させてあげれば、重い肌荒れも少しずつ治まるので、もともとの健やかな肌に戻してくれます。
つまり、セラミドは肌を乾燥から守るだけではなく、他の保湿・美肌成分の働きまで支えてくれるということ。
憧れの肌になるために、ぜひ取っておきたい美肌成分だといえますね。
そんなにすごい成分なら、さっそく使ってみたい!という方のため、ここではセラミド化粧品の正しい選び方をレクチャーいたします。
単にセラミドを含有しているというだけでなく、以下の3つのポイントをチェックすることで、本当に効果を実感できる化粧品を見つけることができますよ。
セラミドには3種類あり、動植物から抽出する「天然」、酵母などを組み合わせた「天然型」、分子の配列がそっくりでも全く異なる「疑似」です。その中で「疑似」はセラミドと別物になるので、効果がでにくいと証明されています。
人間がイチバン吸収・活用しやすいのは自然のままのもの、つまり天然セラミドです。効果を最大限に得たいなら、天然を選びましょう。
また、米や麦、コンニャクなど、セラミドの由来も注目してみましょう。例えばコンニャクセラミドは、肌への吸収力が特に高いことでも知られています。こういったポイントも見逃せません。
ヒアルロン酸やコラーゲンなど、セラミドと相乗作用が期待できたり、別々の部分で効果を発揮する成分が含有されているものの方が、セラミドが上手く働くことができて効果的です。
ただし、植物エキス等のオーガニック系は効果も高い反面刺激になることもありますから、自身の肌にトラブルが起きないかのチェックは必ずして ください。
セラミド自体はほとんど肌への刺激をおこす物質ではありません。しかし、一緒に含有されている成分に化学的なものが多ければ、肌の奥で敵とみなされる可能性はなくはありません。
炎症が表面まで伝わらなくとも、肌の奥で何かしらトラブルが起こっていれば回復速度に影響しますから、現在の肌状態に関係なく刺激の少ないものを選ぶほうが良いです。
私たち研究会も、この3つのポイントを重視して、化粧品ランキングをつくっています。ランキング上位のアイテムはどれも刺激がすくなく、お肌に最適な美容成分が含まれているものばかり。「肌に合う化粧品が見つからない」とお困りの方は、化粧品選びの目安にどうぞ。
あの商品は何位?【徹底比較】セラミド化粧品ランキングをチェック!
セラミドの配合されたコスメで、整ったきめ細かい肌を目指すなら、正しい知識を身につけて選ばなければいけません。セラミド研究会が、必要なことをわかりやすく説明します。
人間の肌には角質が存在し、その中にはセラミドが含まれています。セラミドは保湿機能やバリア機能のサポートなど、さまざまな働きにより肌をきれいに保ちます。
しかし、年齢や個人差で大きく変化するため、敏感肌や乾燥肌などの問題も。肌に存在するセラミドは、現在確認されているもので11種類もあります。
その中で、美肌を保つために重要なのが、セラミド1、セラミド2、セラミド3、の3つ。そこで、重要なセラミドの機能を表にまとめました。
種類 | 機能 |
---|---|
セラミド1 | 水分保持機能、外部刺激に対するすぐれたバリア機能 |
セラミド2 | 高い水分保持機能 |
セラミド3 | 水分保持機能、シワを軽減する機能 |
どれも水分保持機能を持っており、肌のうるおいを保つために必要不可欠な成分です。この中で人間の肌に一番多く含まれているのは、セラミド2。
セラミドの中でも高い保湿力を誇るので、セラミドを使った化粧品もこのセラミド2を配合したものがほとんどです。そのため増減する際に肌への影響が大きく、不足すると肌トラブルの原因に。
セラミド1は、角質層にある細胞間脂質をつなぎ合わせる役目を持っています。この細胞間脂質をスキマなく敷きつめることで、バリアのように外部からの刺激をブロックする効果アリ。
セラミド3も乾燥肌やシワの予防効果があり、優れた保湿成分ですが、年齢による減少が著しいのが難点ですね。
この3つのセラミドは、油にも水にも混ざりやすい性質を持つので、保湿を目的とした商品に多く用いられます。化粧品を選ぶ際は、自分の悩みに合ったセラミドを配合したものを買いましょう。
保湿成分として代表的なものに、セラミド以外にもコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどが挙げられます。
それではすべて同じなのかというと、そうではありません。それぞれ違いがあるのです。セラミドと他の成分の違いを、タイプ別に見てみましょう。
保湿成分は、大きく3つのタイプに分類されます。
この3つのタイプは、「保湿」といった点では同じですが、作用する部位や水分保持の仕方が成分によって異なります。その違いで、肌の保湿力に差が出てくるのです!
代表的な保湿成分の違いを、わかりやすくまとめてみました。
この中でも、セラミドのように「層の間に水分をはさみ込む」保湿タイプは、他の保湿タイプの成分よりも保湿能力が優秀なことがわかっています。湿度がどんなに低くても水分をしっかり保ち、温度変化にも強いのが、素晴らしい保湿力を誇る理由です。
抱え込むだけではスキマから逃げてしまう水分を、サンドイッチのようにはさんで逃がさないようにするため、他の保湿成分よりも水分を保持できるのです。保湿成分が違えば、効果がある部分も違うもの。肌の状態や成分の特徴をしっかりチェックしておきましょう。
化粧品に使われるセラミドにはさまざまな種類がありますが、大きく4つに分けられます。
「セラミド」表記ができるのは天然セラミド、植物性セラミド、活性型セラミドの3種類。それ以外は「セラミド」表記が許可されていません。ひとくちに「セラミド配合」といっても、いろいろな種類があるので、成分表示を確かめながら選んでくださいね。
近年注目されているのは、植物性セラミドに分類される「コンニャクセラミド」。今まで天然セラミドを配合する際、コストが問題になっていました。コストが高いと、その分化粧品の値段も上がってしまうからです。
しかしコンニャクセラミドは安価なので大量生産できます。さらに驚きなのが、原料のコンニャク芋は米や麦の7~15倍ものセラミドを含んでいること。
コメセラミドやムギセラミドに比べてアレルゲンが少ないので、アトピー持ちの方でも安心して利用できますよ。
日常生活において、「セラミドは減ってしまうだけ」と考えている方もいるかもしれません。ですが、肌にあるセラミドは増やすこともできます。
単純に補うだけならコスメでもいいのですが、加齢とともにうるおいは減っていってしまうため、もともと肌にあるセラミドを守ることも必要になってくるのです。
でも、増やし方ってどうすればいいの…とお悩みの方に、日常生活でお肌のセラミドを増やし、うるおいを保つコツを教えます!
化粧品だけでなく食品にも、セラミドが含まれるものは多くあります。
代表的なものは、植物性セラミドの原料である米や麦、コンニャクなど。セラミドを含む食品をとると、腸内での消化時に「スフィンゴシン」「糖」「脂肪酸」に分解され、吸収が行われます。
3つのうち「スフィンゴシン」という物質が、角質層に作用しセラミドの生産を助けます。結果、セラミドが増えてお肌の潤いが保持される仕組みです。
では、セラミドを多く含んでいる食品にはどのようなものがあるのでしょうか。
セラミドを多く含む食品とは
米(米ぬか)、小麦(小麦胚芽)、コンニャク芋など広く知られているものに加え、大豆、牛乳にもセラミドは多く含まれています。
中でもコンニャク芋は、米や麦と比較して7~15倍のセラミドを含有。他にも、ゴボウ、ヒジキ、ワカメ、コーヒーといった「黒色」の食品は、セラミドを多く含んでいる傾向にあるようです。
いずれもなじみ深い食品ばかりなので、日常で目にすることも多いはず。これを機会に、普段の食生活に取り入れていきましょう!
しかし、1日に必要なセラミドの量は600μg(マイクログラム)。これは、一般的に食べられている白米でお茶碗25杯分に相当します。玄米で10杯、小麦でも最低パスタ3皿は口にしないといけません。さらに、消化・吸収の過程で排出されてしまう分を考えると、摂取する量を増やさなければならず、厳しいですよね。
そこで、体内でセラミドの生成を促す食品についてもご紹介。こちらの食品もうまく組み合わせて摂取すれば、効果アップが期待できます。
セラミドの生成を促す食品
血行促進の効果がある「白色」の食品。これらの食品は体内でセラミドの分解された成分である「スフィンゴシン」を皮膚まで、スムーズに効率よく運ぶ役目を果たします。「白色」食品にはタマネギ、ジャガイモ、カリフラワー、キャベツなどが該当しますね。
また、抗酸化作用を持つ「緑黄色野菜」は、体内で「活性酸素」というセラミドの合成をさまたげる物質を撃退する効果があります。よく聞く野菜だと、ニンジン、ピーマン、トマト、ホウレンソウなどですね。
肌のターンオーバー(新陳代謝)でセラミドは生成されます。なので、ターンオーバーを促すビタミン類を多く含む食品を摂取することも大切ですね。ただ、摂りすぎには注意しましょう。
どうしても難しい場合は、高濃度のセラミドを含有したサプリメントも販売されています。サプリメントで効率的に摂取するのも◎。
セラミドを増加させる食べ物があるということは、反対に、減らす食べ物ももちろん存在します。それは、「リノール酸」という必須脂肪酸を多く含む食品。種類として、以下のようなものがあります。
この食品、摂りすぎていませんか?
リノール酸は、綿実油やひまわり油、ベニバナ油、グレープシードオイルなどに含まれます。油を多く使用している例としては、インスタント製品、ドレッシング、マーガリン、スナック菓子など。この食品を摂るときには、量や摂取頻度に注意しなければいけません。
ですが、「必須」と表記されているのに多く摂ってはいけないのはなぜ?と思いますよね。理由は、セラミドを生成する仕組みにあります。
リノール酸とセラミドの関係
リノール酸は、「必須脂肪酸」と呼ばれ、血中コレステロール量を減らす役割を持っています。また、セラミドを生成するときに必要な原料です。そのため、適度な量は必要なのですが、必要な量以上を摂りすぎると「アラキドン酸」と呼ばれる成分を合成してしまいます。
このアラキドン酸は、必須脂肪酸として必要な物質でもある反面、細胞内で多く発生してしまうと、肌でのセラミドの生産量が減ってしまい、長期的には乾燥肌や皮膚炎などの肌トラブルを招くことに。そのうえ、アレルギー症状や高血圧、動脈硬化などの疾患につながりやすくなります。肌だけではなく、体全体にも影響してしまうのです。
リノール酸だけでなく多くの食品にもいえることですが、「必須」ではあっても、「たくさん摂ってもいい」わけではありません。逆に、たくさん摂ることで病気になってしまったり、体に必要な量が維持できなくなったりします。問題になってしまう部分の方が多いので、くれぐれも摂りすぎには注意しましょう。
近頃は忙しい方も多く、普段から、「楽ちんだし、食事は3食インスタントラーメン!」なんて方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その生活を続けていては、セラミドは減っていき、お肌はうるおいを失ってしまいます。また、小さな不調に気づかず、のちのち大きな疾患につながってしまうかも。今からでも、意識して食生活を改善し、美肌や健康を保ちましょう。
セラミドは、日常生活で増やすこともできるのですが、その中でも大事なのが睡眠です。基本的に、荒れた肌や敏感肌の方だけでなく、美肌を保つためにも睡眠は必須になってきます。
そうすると、「じゃあ、何時間眠ればいいの」という話になりますよね。では、眠る時間やいつ寝るべきなのか、皆さんが気になる疑問について説明しましょう。
「睡眠の長さ」と「いつ寝るか」どちらが重要?
「睡眠の長さ」も「いつ寝るか」も同じくらい大切なことですが、重要なのは「いつ寝るか」。寝る時間帯によって、セラミドの生産量が変わってしまうのです。
セラミドを生成するとき、表皮の細胞は一番下の層で作られ、押し上げられながら変化して最後に角質層となるサイクルを繰り返しています。これをターンオーバーといい、だいたい4週間ほどかかります。このサイクルを促している成長ホルモンが分泌されるのは、眠っている間だけなのです。
つまり、結果的にセラミドができるのも寝ている時間のみ。しかし、ただ眠ればいいかというと、そうではありません。成長ホルモンが分泌され、細胞が活性化する「ゴールデンタイム」があり、その間に睡眠をとるのが望ましいとされています。
具体的には、午後10時~午前2時の時間帯ですね。また、細胞が活性化した後は休息が必要なため、最低6時間は寝るのがいいでしょう。休むことで細胞が落ち着き、セラミドの生産を助けやすくなります。
でも、家事や仕事をしていると、寝る時間も取れないときだってありますよね。現代の生活では、忙しいときに睡眠時間を確保するのは至難のワザ。なので、プチ目標として「日付が変わる前に寝る」といった計画を立ててみるのはどうでしょう。
「ほんのちょっとの頑張りで、美肌になれるかもしれない」と思えば、帰宅時間が少し遅くても、やってみようと感じるのではないでしょうか。
それでも仕事が遅くなってしまい、寝る時間が0時を過ぎてしまいそう…。そんなときは、お風呂に入らずにタオルで体を拭いてから寝てしまいましょう。
お風呂は次の日早起きして入れるかもしれませんが、時間はあなたを待ってくれません。その日の睡眠がお肌に影響するので、クレンジングと洗顔だけ先に済ませて早めに休むのがベストです。
セラミド不足を引き起こす原因は、生活習慣にもひそんでいます。毎日のちょっとした習慣が、お肌のたるみや肌荒れを引き起こしているのかも…?
しかし、無意識に習慣づいてしまっていることは直りにくいですよね。まずは、どんな生活習慣がお肌に悪影響を与えるのか、一緒にチェックしていきましょう!
洗顔回数が多め、または洗浄力が強い洗顔料を使用している
あてはまる方はなかなか多いのではないかと思います。朝から顔がベタついていたらイヤですよね。だからと言って、洗顔料を使うのはアウト。洗顔料は脱脂力が強く、お肌のうるおいを保つセラミドや皮脂を洗い流してしまいます。少しの汗や汚れであれば水だけで十分なので、むやみに洗顔料を使用しないように心がけましょう。
メイク落としにクレンジングオイルしか使わない
クレンジングオイルはメイクの油分を落とすためのもの。洗顔料よりもずっと洗浄力が強いため、脂であるセラミドや皮脂を溶かしてしまいます。その結果、必要量が足りなくなることも。オイルだけでなく、クリームやミルクタイプなどのクレンジング剤をメイクの濃さに合わせて使ってみるのもオススメです。
スキンケアで肌をこすったり、たたいたりする
これ、やっている方いませんか?スキンケア時に強くお肌をたたいたり、タオルでこすったり…。物理的に刺激を与えると、ラメラ機能と呼ばれるお肌のバリア機能を破壊してしまいます。バリア機能がはがれてなくなると、セラミドのはたらきを下げる原因にもなるので、スキンケアの際は注意してください。
ストレスをため込む
忙しくて、ストレスがたまりがち…。その習慣、お肌に一番よくないかも。ストレスがたまると、「セラミターゼ」というセラミドを分解する酵素ができてしまいます。そのほか、毛細血管の収縮で血行不良になったり、自律神経の乱れからターンオーバーが遅くなり、新しいセラミドが生成されなくなったりします。
ビタミン、ミネラル、タンパク質などの不足
肌の層を作る材料であるタンパク質はもちろん必要です。さらに、ターンオーバーを行う際のエネルギーやサポート成分として、ビタミンやミネラルは欠かせません。足りなくなると、肌の新陳代謝が鈍って遅れてしまいます。そうすると、新しい細胞が作られないため、セラミドが作り出せなくなってしまいます。
紫外線に当たる
日焼けした後の皮膚は、はがれたり赤くなったりしますよね。日焼けの際、肌ではダメージを受けた皮膚を修復するために、ターンオーバーが進んでいます。この周期が早くなってしまうと十分なセラミドができていないため、まだ未成熟なままの角質層が上にせりあがり、バリア機能が弱くなるのが問題です。
冷えによる新陳代謝の低下
そして、気をつけなくてはいけないのが体の冷え。血行不良を引き起こし、肌のターンオーバーを遅らせる原因になります。新陳代謝の周期が乱れるとセラミドの生産量も減ってしまいます。周期の乱れが原因で、常にセラミドが不足してしまい、乾燥肌や別の肌トラブルを引き起こすことに。冷え性の方はお風呂の際もスキンケアに気を付けてください。
いかがでしょうか。習慣になってしまっていることがあれば、今日から少しずつ改善していきましょう。NGな習慣を繰り返して、お肌が荒れて、といった負のループにならないよう注意してください。わずかな努力で美肌は手に入るのです。頑張りましょう!